2019年08月24日

友部正人

友部正人 /
誰もぼくの絵を描けないだろう (1975)

米国放浪の旅 から帰り 1年半ぶりに 発表した CBSソニー移籍 第2弾。通算4作目。「バークレー散歩」「お日様がおっことしたものはコールタールの黒」などで 顕著なように この作品 で 友部さん は ボーカル・メロディー を ほとんど 放棄 している。デビュー作 の「大阪へやって来た」の 手法を さらに 徹底 させ 言葉の持つ 訴求力 だけで 勝負 しようという 野心が 明確。もはや 音楽 というより 詩の朗読、ポエトリー・リーディング なんだ。もしかしたら 米国旅行 で ニューヨークあたりの 運動 に 触発されたのかも知れない。「おしゃべりなカラス」などで 坂本龍一さん が 弾いている ピアノ が 白眉。友部さん の 歌を 殺さず 埋没もしていない。


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posted by 猫蔵 at 00:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

TAJ MAHAL TRAVELLERS

TAJ MAHAL TRAVELLERS /
1 AUGUST 74 (1975)

演奏者と再生音、もしくは 楽器 と それの 置かれている 空気、あるいは 演奏行為 と その観客、それらの 間の フィード・バック、その間に 座り続ける者 であり 物である 媒体 として タージ・マハル旅行団 はある。演奏者 であると同時に 聴衆の一部 であり 天と地 の 混じり合う場所 に 身を置こう とでもいうような 音の粒子 を 飛ばし合う 流動的な集団。表現しないこと、表現しようとする 動作からさえも 脱しようとする 徹底的な 否表現者達 の 発する 音 は 始まりの終わり も 山も川もない「透明な存在を成就すること」を 求める。本作 を 再生 すると 周囲の空気の一部 に 穴が開くこと を 実感する。そして その穴 は 伸縮自在 なんだ。


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posted by 猫蔵 at 00:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高橋照幸さん

高橋照幸 / トーチカ (1977)

URC を 離れた後も “休みの国” を 名乗って 活動していた 高橋照幸さん が 初めて ソロ名義 で 発表した 執念の 自主制作盤。ダブル・ジャケット に 丁寧なセルフ・ライナー は 商業ベース に乗った 音楽 とは 決して 混ざることのない 彼の 高い志 を 象徴するかのようでもある。渡辺勝さん や アーリー・タイムス・ストリングス・バンド の 竹田裕美子さん、林亭 の 佐久間順平さん、バックス・バニー の 永井充男さん、斉藤哲夫さん に そのバンド の 武藤雄二さん、そして 休みの国 初期からの メンバー である つのだひろサン を バック に 人間味溢れる 歌 を 飄々と 聴かせていく。どの曲 にも 充分に 醸造されたような コク がある。


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posted by 猫蔵 at 00:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする