2019年08月21日

ボブ・ディラン~ロックの精霊。

ボブ・ディラン ~ロックの精霊 /
湯浅学 著 / 岩波書店 (2013)

この本 は ボブ・ディラン の 教科書 だ。
知るべき事は すべて 書かれていて 野太くも 長い 彼の経歴 を しっかりと トレース することが 出来る。もちろん 上っ面だけ を 追っかけた 入門書 ではない。バイオグラフティ にしても ほんの わずかに バイアス が かかっている。それは ディラン を よく知る人にとって 微かな傾斜度 として 感じる程度のもの なんだけど 今まで 見えてこなかった部分 が 明瞭になっている。謎を ほじくり返すワケでもなく 意味もなく 偉人 として 持ち上げるワケでもなく 解析して 結論付けるような事も あまり してはいない。筆者自身の 疑問符や違和感 が そのまま 放り出されている。これが 本書の 大きなマジック であり これによって ディランその人 について 考えさせられてしまう 仕組み なんだ。イメージ を 言葉の塊 で 煮詰めるような あの独特の 湯浅節 が 抑えられている。それを 楽しみたいのなら 最終章 と あとがき を 先に 読んでみても いいかも知れない。その最終章 の 最後の 4ページ の中に サブタイトル「ロックの精霊」の意味が 解かれている。この本 が 社会学者 でも 英文学者 でもなく 音楽家 である 湯浅学さん によって 書かれたのが 幸いだ。これまで 日本語 で 書かれた ディランの本 の中で 最良のもの であることは 間違いない。


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posted by 猫蔵 at 03:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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